越乃景虎 純米大吟醸雫酒 タイトル:新潟の地酒 ふくきん本店 越乃景虎 大吟醸雫酒
リンク:トップページへ リンク:商品案内へ リンク:ご注文方法へ リンク:お店紹介へ リンク:日本酒豆知識へ ページタイトル:今月のいっぽん リンク:お客様の声へ リンク:メールマガジン紹介へ リンク:販売者の表示へ リンク:リンクのページへ
 |2000年10月

バックナンバー
2001年10月
2001年8月
2001年6月
2001年4月
2001年3月
2001年2月
2001年1月
2000年12月
2000年11月
2000年10月

いっぽん いっぴん こらむ
戻りガツオのおろしたたき  くせのある酒が好きだ。もちろんいい意味でのくせということだけれどね。近ごろは日本酒もビールもおしなべて淡麗辛口の時代とやらで、淡麗辛口と銘うたないとヒットしないとまで言われているらしい。くせが少なく、切れ味のいい酒は、・・・
越乃景虎
名水源流大吟醸

 (諸橋酒造)
720ml 5,400円
戻りガツオのおろしたたき
提供:割烹「ひのや」
    野水俊郎様
    三条市本町2-9-1
    TEL:0256-33-0484
個性のある酒に
  個性あふれる肴
至上のひとときをお試しあれ

  by SKI

今月からこのコーナーを新設いたしました。
当店からのおすすめの「いっぽん」のお酒の紹介と、それにあう「家庭で出来る日本料理」のレシピの紹介と、「お酒のコラム」から構成されています。

お酒はそれだけでも楽しめますが、取り合わせの料理によってもおいしさが増します。取り上げる話題によってもますますおいしく感じられます。
結局、お酒は生活の1ページとして総合的に描かれた時に、最も素晴らしい魅力を発揮するものだと思います。
お酒だけを切り取って紹介するのではなく、できるだけトータルな魅力をお伝えできたらという思いでこのコーナーをはじめました。
みなさまのご愛顧をお願いするとともに、ご意見や情報をいただけたらと思います。

当コーナーは1ヶ月に1回の更新を予定しています。
次回は11月10日に更新いたしますので、楽しみにお待ちください。

なおこのコーナーは2人の方からご協力をいただいています。
割烹「ひのや」のご主人・野水俊郎様には「家庭で出来る日本料理」のコーナーを、私の親友SKI氏には「お酒のコラム」のコーナーを、それぞれ担当していただきました。ここに感謝の意を表します。



おすすめのいっぽん
越乃景虎 名水源流大吟醸 越乃景虎 名水源流 大吟醸(諸橋酒造)
 720ml 5,400円(税込み)

越乃景虎・諸橋酒造、入魂の一品です。
鑑評会用に造られるお酒は、YK35で代表されるように原料米に山田錦を使います。そのためか、味は画一的に感じられます。
諸橋酒造では、15年以上前には新潟の各酒蔵でコンテスト用に造られていて、現在ではほとんど見かけることの無くなった新潟流の大吟醸を4年の歳月をかけて再現しました。
原料米には、今では幻となりつつある地元「栃尾」産高嶺錦を使い、硬度0.47という超軟水の仕込水で醸しました。この超軟水での仕込みは、非常に高い技術力が必要で、完全な手造りとなってしまいます。
新潟流ならではの淡麗で軽やかな喉越しと切れ味の良い酒質をお楽しみください。

おすすめのいっぴん 提供:割烹「ひのや」野水俊郎様
戻りガツオのおろしたたき
戻りガツオのおろしたたき(一人前)


初がつおに比べて、栄養を充分蓄えて南下する「戻りがつお」は脂がタップリのって今が最も美味しい時季です。
かつおのたたきはネギ、生姜、ニンニクを薬味にポン酢で頂くのが一般的ですが、今回は大根おろしを使ったたたきをご紹介します。
淡麗で軽やかな喉越しの「越乃景虎名水源流」にはピッタリの一品と思います。

A[材料](4人前)
1.カツオ:表面をあぶったものを1サク
2.大根おろし:1/8本分
3.カボス又はレモンの絞り汁:1コ分
4.おろし生姜の絞り汁:1カケ分
5.万能ネギ(きざんだもの):10本分
B[つくり方]
カツオは厚め(8〜10mm)に切り器に盛
 ります。
Aの材料(2〜5)を混ぜ合わせ1のカツ
 オの上に乗せ上から手で軽くたたき馴染せ
 ます。
醤油をかけて召し上がります。

今月のコラム
 くせのある酒が好きだ。もちろんいい意味でのくせということだけれどね。近ごろは日本酒もビールもおしなべて淡麗辛口の時代とやらで、淡麗辛口と銘うたないとヒットしないとまで言われているらしい。くせが少なく、切れ味のいい酒は、誰からも嫌われることのない、製造者にとってリスクのない商品なのだろう。だけど地方の小さいが個性豊かな醸造元までが、長いあいだ築きあげてきた地酒の個性を捨てて、大きな酒造会社と同じような酒造りをめざしていることは残念なことだと思う。

 諸橋酒造の『越乃景虎 名水源流』は、同じように淡麗辛口を謳ってはいるが、幻の酒米『栃尾産高嶺錦』を使っているためなのか、硬度 0.47 という超軟水のせいなのか詳しいことは分らないが、ほのかな甘味と華やかな薫りを感じさせる、ちょっとくせのある酒に仕上がっている。
 聞けば15年以上も前に新潟県内で盛んに造られた大吟醸酒を再現させたのだとか。古いものを大切にしたことが、皮肉なことに、画一化された味の吟醸酒の中では際立つ存在にしたのだろう。

 さて、今月のいっぴんは『戻りガツオのおろしたたき』だ。初ガツオは女房を質にいれても食べろとは、江戸っ子の話だけど、脂ののった戻りガツオは我が古女房殿でも質草にいれて食べるとしようか。
 20年ほど前に、義兄から釣ったばかりのカツオを1本丸ごともらったことがあった。
 当時は若かったので魚よりは肉が好きで、魚なんておろしかたもまったくわからず往生した憶えがある。今はインターネットにカツオのおろしかたが写真入りで載っている時代になったのだから、便利というか驚いた世の中になったもんだよ。

 ところで、カツオもくせの強いさかなだよね。刺身ではなかなか食べられないひとも多いだろう。藁で焼いたたたきを考えた昔のひとは偉い。それを大根おろし、カボスやレモン、生姜、ネギといったそれぞれが強い個性を主張する野菜、果物たちを混ぜ合わせ、馴染ませるという荒技だ。ふつうならこれだけ個性が強いもの同士が集まるとケンカが始まるのだけど、よほどコンダクターがしっかりしているのだろうか、なんとも言えない美味
しいハーモニーに仕上がっている。
 個性のある酒に個性あふれる肴。至上のひとときをお試しあれ。
▲先頭に戻る
バナー:新潟の地酒 ふくきん本店 TOPページへ商品案内ご注文方法